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革~Leather~のお話

国内で最も革の生産量が多い兵庫県姫路・たつの。割り、なめし、染色、シェービング、計量等々、革に携わる大・小様々な工場が集まっています。革にも様々な種類があり、その特色に特化した工場、地域があります。国内には他にも和歌山、東京なども古くから革の製造を行ってきた地域です。

なめし~「タンナー」~

タンナーとは皮を鞣(なめ)す人や会社のことで、鞣しを英語で(Tanningタンニング)ということからそう呼ばれます。大きく括ると革を作る人や会社です。私たちは親しみを込めて「タンナーさん」と呼んでいます。実際の現場では何百枚、何千枚と一日で扱う事もあります。鞣しなど革を加工する際にはたくさんの水を使用します、そのためただでさえ大きい革が水を含み、さらに重たい革を扱うのはとても体力のいる仕事です。

皮と原皮と革

革の総称として「皮革」と書きますが同じ「かわ」でも書く字が違うのには意味があります。少し生々しいお話ですが、「皮」は動物の皮膚であり、剥がされて何も加工のされていない状態のことです。そのままでは水分が抜け腐敗してしまいます。
そこでまず皮を塩漬けにしたり余分なお肉などを取り除いて腐敗しないようにします、これを「原皮」と呼び、その原皮を私たちの身の回りの製品に使いやすく素材になったものを「革」と呼びます。この原皮から革にすることを「鞣し」といい、腐敗しにくく、耐久性、耐熱性があり、「鞣」という字の如く革が柔らかくと書く様に柔軟性に富み、温かみがあり、風合いがあり表情があるものになります。

下地から仕上げへ

単純に原皮から革になった革を下地と呼びます、この時点でも大きく2種類に分かれます。ウェットブルーやヌメといわれます。そこから染色や着色、オイル入れ、揉んだり、型押ししたり、磨いたりetc,,,と仕上げられ、様々な革として世に出ていきます。スムースレザー、シュリンクレザー、プルアップ、アニリン等々もこの仕上げのことを指します。



鞣しの種類

鞣しにも種類があり現代では多く普及しているものになりますとクロム鞣し、タンニン鞣しの二種類になります。二種類の中でもクロム鞣しが最も普及しており世界でも約80%がクロム鞣しの革だと言われています。
この他にもホルマリンなめし、油なめし、白なめしといった方法があります。

クロム鞣し

クロム鞣しとは塩基性硫酸クロムという化学的ななめし剤を使う方法で、高い耐熱性とソフトな弾性があり傷もつきにくく丈夫で経年変化がしにくいのが特徴。鞣し上がった状態は薄い青色、これをウェットブルーと呼び、大半はここから染色などの加工が加わり出回ります。通常1~5日間ほどで鞣し上がり、鞣しにかかる時間が少ないため革の多くはこのクロム鞣しになります。製品への汎用性も高くカバン、靴、ジャケット、ソファやシートのカバーなど様々な分野で活躍しています。
繊維は粗くフワッとした仕上がりで比較的軽いため厚みを薄くし、表面には型押しや塗装(エナメルなど)、発色の良い顔料などで仕上げられる。そのため皮の傷やシミなどを隠せるためロスが少なく比較的コストパフォーマンスにすぐれています。

タンニン鞣し

樹皮や果実などから抽出した「渋」を使って鞣す方法です。厳密には化学的な合成タンニンというものもあり、合成タンニンと植物タンニンと区別されることもあります。革の仕上がりは繊維が詰まっており、硬く堅牢で伸縮性が少ないのが特徴。鞣しには2週間~1ヵ月以上時間をかけて鞣されるため比較的高価になっている。
鞣し上がった状態はヌメ(ヌメをベースにした革を全般的にヌメ革と呼ぶこともあります)と呼ばれこの状態でも好んで使用されることも多い。繊維がつまっているので断面を磨くことで更に目が詰まり光沢が出る。また成形性(力を加えた際変形しそれを保つ性質)があるため自転車のサドルのような立体成形も可能。皮のキズやほくろ、シミなど革の天然な風合いがそのまま出やすくまた、経年変化も大きいため扱いには注意が必要ですが、自分だけのオンリーワンや革を育てるといった楽しみを持てるのも良さの一つです。

コンビ鞣し

コンビ鞣しとはその名のとおりクロムとタンニンのコンビネーションという意味です。ヘビーレタン鞣しともいわれます。
クロム鞣しの耐久性や仕上がりの早さに、タンニン鞣しの厚み・コシ・革本来の自然な風合い・経年変化などの要素を取り込んだクロム剤とタンニンを両方使い鞣した革です。
服飾資材やブーツといった耐久性と厚みが必要な場面で活躍しています。

CuirVeloと革

革については少しづつ紹介していこうと思います。今回上げたのはほんの一つまみ程度。
正直革は歴史が長く語りだせばきりがありません。私自身もまだまだ知らないことがたくさんあります。なんせ日本人がわらじを履いていた時代に欧米では革靴を履いていましたからね。ただ、革を知ることで手にする革製品への愛着が増すのは確かです。また高価な革と良い製品は必ずしも比例するものではありません、その製品に適した革を使用することが大切なんです。CuirVeloでは国内、海外問わずその製品に合う革選び、またはその革に似合う製品づくりを心掛けて企画開発しております。