帆布について徹底解説!

帆布(キャンバス)とはどんな素材?|高品質な生地について徹底解説!

お世話になっております!CuirVelo運営担当の東田です!

今回は帆布(キャンバス)について徹底解説していきます!CuirVeloのDUOシリーズでも大活躍の生地で、その他トートバッグなどでもキャンバスのモノが多いですよね!
普段使っているバッグがどんな素材で作られているか、知っておくと愛着が増していきます(/・ω・)/

 ポストマンバッグ「メッセンジャーポストマン」

帆布とは?

帆布とは、綿や麻を使った平織で作られた厚手の生地で、帆船(はんせん)の帆に使われていたことからその名前がつけられました。主にバッグや小物のような耐久性が求められる製品に使用されます。

英語ではcanvas(キャンバス)ともいいます。キャンバスの方が聞き馴染みのあるという方も多いと思います!

平織とは・・・縦の糸と横の糸を交差させて織る最もシンプルな織物組織。

 

帆布の特徴と利点

耐久性

耐久性は帆布の一番の特徴と言えます。糸をねじり合わせてから平織で作られているため、摩擦やほつれにも強い生地です。そのため長く使えることができます。

通気性

糸をねじり合わせることで空気を通す隙間が生まれるため、通気性にも優れています。耐久性を持たせながら通気性も持たせる。これはナイロンのような化学繊維では再現が難しく、天然素材だからこそ生まれる機能性です。

耐水性

元々帆船に使用されていたものなので、耐水性も抜群です。織り目が詰まっているので水の侵入を防いでくれます。蝋引き加工などで撥水性を持たせた生地もあります。

経年変化

使い始めは固い生地ですが、使えば使うほど柔らかくなり色合いも馴染んできます。経年変化を楽しむことができる素材です。その点では革と同じと言えますね!

バリエーション

厚さや色など、生地の種類が豊富であることも帆布の特徴です。

号数 番手 タテ糸撚り合わせ数 ヨコ糸撚り合わせ数 タテ糸密度(本/inch) ヨコ糸密度(本/inch) 重さ(g/㎡)
1 10 7 8 28-32 18-22 1014
2 10 7 7 28-32 16-20 941
3 10 6 6 28-32 19-23 867
4 10 6 5 29-33 18-22 794
5 10 4 5 32-36 23-27 720
6 10 4 4 32-36 23-27 647
7 10 3 4 34-38 24-28 573
8 10 3 3 34-38 24-28 500
9 10 2 3 44-48 33-37 510
10 10 2 2 45-49 34-38 428
11 10 2 1 43-47 39-43 343

 (引用:丸進工業株式会社)

厚さは~号で表され、号数が少ないほど糸の本数が増え、厚みが増していきます。

世界基準ではオンス(oz)という単位(面積当たりの重量)で数えられ、この場合は数字が大きいほど重量が増していきます。

号数 重さ (オンス) 重さ (g/平方メートル) 重さ (g/平方ヤード) 重さ (オンス/平方ヤード)
1 30.0 1014 848 30.0
2 27.8 941 787 27.8
3 25.6 867 725 25.6
4 23.5 794 664 23.5
5 21.3 720 602 21.3
6 19.1 647 541 19.1
7 16.9 573 479 16.9
8 14.8 500 418 14.8
9 15.1 510 426 15.1
10 12.6 428 358 12.6
11 10.1 343 287 10.1

 

またカラーバリエーションも多く、ナチュラルな色からビビットカラーまで幅広くあり、様々な用途やデザインに応えてくれる優秀な生地です!

主な帆布の生産地

日本の帆布の主な生産地は岡山県倉敷市で、国内の約70%もの生産量を占めています!

倉敷市は元々、綿花栽培が盛んで糸を撚る技術があったため、日本一の綿帆布の生産地として知られています。

また、倉敷市はデニムも有名で、国産ジーンズ発祥の地ともいわれる超繊維産業地なのです!高品質な帆布が多く産み出されるのも納得ですね!

その他では滋賀県高島市や広島県尾道市も有名な帆布産地です。

帆布の歴史

帆布の歴史は古代エジプトにまで遡り、帆船の帆として使用されたのがはじまりです。ミイラを包むためにも使用されていました((((;゚Д゚))))

中世ではヨーロッパで広く普及し、帆船だけでなく袋などにも使用されていました。また、産業革命によって機械による大量生産も実現し、より安価になったため様々な用途で使用されるようになり、現在に至るまで活躍しています。

 

帆布の用途

帆布の用途は多岐にわたります。キャンバスバッグ、エプロン、シューズ、テント、タープ、絵画用のキャンバスなど、さまざまな製品に使用されています。

前述した号数に応じて用途が変わっていきます!

CuirVeloではDUOシリーズのバッグの定番素材となっています!

帆布のメンテナンス方法

帆布製品を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスをする必要があります。中性洗剤を使用したクリーニングや防水スプレーでの処理などをしておくと長くお使いいただけます。また、乾燥の際には直射日光を避けることがポイントです。

帆布のお手入れの方法についてはコチラで詳しく解説しています!ぜひチェックお願いいたします!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

革と帆布のバッグのお手入れについて|CuirVelo工房見学 

  

まとめ

帆布(キャンバス)ははるか太古から歴史があり、耐久性と使い勝手を兼ね備えたすごい生地なんです!

ビジュアルや機能的にも革と相性がよく、CuirveloのDUOシリーズでも大活躍しています!ぜひ帆布製品を手に取って、永く使って育てていく楽しみを味わっていただければ幸いです。

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