こんにちは!Cuirvelo運営担当の東田です༼・ิɷ・ิ༽
今回はイタリアンレザーについて解説していきたいと思います。
革製品の商品ページを見るとよく「イタリアンレザー使用」という文言を見かけると思います。
イタリアンレザーがどういう素材か、どんな特徴を持っているかをお伝えしていきます。素材について知っておくと商品説明の理解度が深まり、よりよい選品眼を養えます!
ぜひご一読よろしくお願いいたします!
イタリアンレザーとは?
イタリアンレザーとは、その名の通りイタリアで生産された革のことを指します。おもにトスカーナ地方のタンナーで製造されています。
世界三大レザー(イタリアンレザー/コードバン(馬革)/ブライドルレザー)の一つとして数えられており、世界的に見てもポピュラーな革です。
イタリアは昔からなめしの技術に長けており、通常のタンニンなめしより時間をかけてなめす製法「フルベジタブルタンニン鞣し」が受け継がれています。
多くのイタリアンレザーがその製法で作られていて、ナチュラルな風合いがあります。世界中で愛されている牛革の一種です。
長~~い歴史とそれに裏付けされる信頼性の高い凄い牛革なんですね!
イタリアンレザーの特徴
イタリアンレザーはオイルを多く含むため、柔らかくしっとりとした手触りと艶感に変化していくのが特徴的です。
使い始めの頃は表面にざらつきがあり硬いですが、使っていくうちにオイルが表面へ浸透していき、つや感や柔軟性が増していきます。
まさしく経年変化(エイジング)を楽しめる素材です。
また、使用できる染料が多く、ナチュラルな色から鮮やかな色合いまで幅広いカラーバリエーションも特徴的です!
イタリアンレザーの製法
イタリアンレザーは化学薬品を使わず植物性のタンニンでなめすバケッタ製法で製造するのが主流になっています。
バケッタ製法とは植物性のタンニンでなめした革に牛脚油(牛の脚の脂)などの動物性の油脂を使用し長時間かけて浸透させます。
そうすることで、手に吸い付くようなしっとりとした艶のあるオイル感持たせることができます。
イタリアンレザーの種類
マットーネ
子牛(カーフ)のフルベジタブルタンニンの染料仕上げのイタリアンレザーで、バケッタ製法で作られています。また、カゼイン加工(乳成分のタンパク質やワックスを革の表面に塗布すること)も施されており、エイジングにより発色が良くなりツヤも増していく、高品質な牛革です。
プエブロ
全体的に白っぽくて色むらがあり、毛羽立ちしているのが特徴的です。
使い始めはざらっとした手触りがありますが、使っていくうちに毛羽立ちが寝ていきつるっとした手触りに変化していきます。また、ほかのイタリアンレザー同様、色味も深くなっていきます。
ブッテーロ
牛の肩の皮を使用し、ハリのある質感が特徴的です。色鮮やかでありながら革としての風合いを感じさせるイタリアンレザーです。
貴重な部位を使用しているため、価値も高く「ヌメ革の王様」と称されています。
イタリアンレザーの歴史
イタリアンレザーの起源ははるか昔の古代ローマから続きます。ローマ帝国では革を使ってサンダルや盾をなど、軍用や日常生活に利用していました。
8世紀ごろにはイタリアンレザーの主流の製法、バケッタ製法が誕生します。
14世紀から16世紀のルネサンス期にトスカーナ地方で革製品の製造が盛んになりました。その他にも絵画や彫刻も数多く生み出され、芸術の黄金期を迎えます。
19世紀では産業革命で生産の機械化が進み、イタリアンレザーが世界へと輸出の幅を広げていきます。
そして現在では、世界三大レザーの一つとして数えられるほど世界から愛される皮革となりました。
CuirVeloとイタリアンレザー
CuirVeloではイタリアンレザー「タルトゥーフォ/Tartufo」を使用したコンパクト財布の「Blur」やトラッカーウォレット「Morris」を製造、販売しています!
タルトゥーフォはイタリア語で「トリュフ」を意味し、その名の通りトリュフのような表面の凹凸感があるイタリアンレザーです。傷がつきにくく、汚れやシミに強いため、「移動を楽しむ」がコンセプトのCuirveloにうってつけのレザーなんです!
まとめ
イタリアンレザーは長い歴史と伝統的な製法で生み出される素材であり、エイジングが目に見えて楽しめる「人と共に成長する」レザーです。
この楽しみは実際に使って体験してこそ味わえるものです。ぜひ、ご興味をお持ちいただけたら手に取ってみてください!