雨の日も、汗ばむ日も。梅雨入り前に知っておきたい「防水レザーバーテープ」の真の実力

雨の日も、汗ばむ日も。梅雨入り前に知っておきたい「防水レザーバーテープ」の真の実力

こんにちは!CuirVeloの東田です。

楽しかったゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、日常が戻ってきたという方も多いのではないでしょうか。今年の連休は天候にも恵まれ、大阪のサイクルロードもたくさんのサイクリストでにぎわっていました。皆様の愛車との思い出作りに、CuirVeloのアイテムが少しでも寄り添えていたなら、職人としてこれほどうれしいことはありません。

さて、春のさわやかな季節を満喫した後は、少しずつ季節が移り変わっていきます。5月も中旬に向かうにつれ気温が上がり、そして6月に入れば、サイクリストにとって少し悩ましい梅雨の時期がやってきます。

 

本革は水に弱い、という常識への挑戦

「レザーのバーテープはカッコいいけれど、雨に濡れたり汗を吸ったりするとすぐにダメになってしまうのでは?」

お客様から寄せられるこの切実な疑問。確かに、一般的なヌメ革などの本革は水に弱く、濡れるとシミになったり、乾燥時に硬くなってひび割れてしまう性質があります。

しかし、自転車のハンドルという、常に風雨にさらされ、サイクリストの体重と汗を受け止める過酷な環境で、デリケートすぎる素材はふさわしくありません。

そこで私たちが今年の春に満を持してリリースしたのが、「防水牛革」を採用した新しいレザーバーテープです。
長年、財布やバッグなど様々な革製品を仕立ててきた知見を活かし、本革ならではの高級感や手触りの良さを一切損なうことなく、過酷な天候にも耐えうる最強のレザーアイテムを生み出しました。

 

表面のコーティングではない、繊維の奥に秘められた防水性

「防水レザー」と聞くと、革の表面にツルツルとしたビニールのような撥水コーティングを塗っているだけ、と想像されるかもしれません。しかし、表面だけのコーティングは、使用しているうちに擦れて剥がれ、そこから水が浸入してしまいます。

CuirVeloが採用している防水牛革は、革をなめす段階で、有名な「3Mスコッチガード」などの防水・防汚剤を、革の繊維の奥深くまでたっぷりと浸透させています。
これにより、表面が擦れても防水効果が落ちにくく、長期間にわたって水を弾き続けることが出来るのです。

突然のゲリラ豪雨に見舞われても、水滴がコロコロと革の表面を転がり落ちる様子は、見ていて頼もしいものですよ。

 

雨だけじゃない。手のひらの汗から革を守る

そして、この防水機能が真価を発揮するのは、雨の日だけではありません。これからの季節、サイクリストにとって一番の強敵となる「掌の汗」に対しても、最強の防具となります。

実は、革にとって単なる水よりも厄介なのが、塩分を含んだ汗です。
ロングライドで大量の汗を吸い込むことで塩浮きが発生することがあります。

しかし、繊維の奥まで防水剤が浸透したCuirVeloの防水レザーバーテープは、この厄介な汗の染み込みを強力にブロックします。
汗をかいた素手で握り込んでも、革の内部へのダメージを最小限に抑えられることが出来るため、一般的な本革バーテープと比べて、その寿命と美しさを格段に長く保つことが可能なのです。

 

職人として譲れない、スタイリッシュな機能美

カバンや財布を長年仕立ててきた職人としての視点から見ても、この防水レザーの質感にはこだわりました。

防水加工を施した革は、往々にして不自然なテカリが出てしまうことがありますが、CuirVeloのバーテープは、あえてマットで落ち着いた上品な質感に仕上げています。

シンプルでスタイリッシュな佇まいは、最新のエアロロードからクラシカルなクロモリフレームまで、どんな愛車にもすっと馴染むはずです。

ブラックやブラウンといった定番カラーのシックな美しさを最大限に引き出すため、革の厚みを調整する「漉き(すき)」の工程には特に神経を注いでいます。細長い形状に革をカットし、ハンドルに巻きつけた際に重なる部分が厚くなりすぎないよう、両端の厚みを極限まで薄く削ぎ落す。この繊細な作業1つとっても、長年革と向き合ってきた職人の手の感覚が不可欠です。

パンチング(穴あき)加工の有無による握り心地の違いなど、細やかな仕様のバランスを大阪の自社工房でミリ単位で調整し、何度も試作を重ねました。
機能のために美しさを犠牲にしない仕様になっています。

 

日常のお手入れも、驚くほどシンプルに

「防水機能があるレザーは、お手入れが難しそう」と思われるかもしれませんが、実はその逆です。
汚れ自体も繊維の奥に染み込みにくくなっているため、週末のライドの後に、硬く絞った濡れタオルで表面の汗や泥汚れをさっと拭き取るだけで、基本的なメンテナンスはOKです。

巻き終わりのフィニッシュテープやエンドキャップにあしらった本革のパーツも同様にサッと拭いてあげるだけで大丈夫です。愛車を洗車するついでに、革の表面も労わってあげる。その少しの時間が、次のライドへのモチベーションを高めてくれます。

もし表面の乾燥が気になってきたら、CuirVeloオンラインショップでも取り扱い開始したコロンブス社の「ヌメ革専用クリーム」を薄く塗り伸ばしてあげてください。
UVカット機能も含まれているため、夏の強い紫外線からも革を守り、より長く、美しい状態をキープしてくれます。

 

使い捨ての時代に、長く寄り添えるものを

現在、自転車のバーテープはウレタンやEVAなど、軽くて安価な化学繊維が主流です。これらは使いやすくて素晴らしい素材ですが、どうしても消耗品としての側面が強く、定期的に巻き替えることが前提になっています。

しかし、私たちはあえて、一度巻いたら長く愛用できる本革という選択肢を提案し続けています。
効率化や使い捨てが当たり前になった現代において、少し手間をかけてでも、1つのモノを大切に手入れし、長く美しく使っていく。そんな豊かなサイクルライフを、CuirVeloのアイテムを通じて皆様にお届けできればと思っています。

 

終わりに

これからの季節は、天候の変化や暑さとの戦いになりますが、アイテムの不安を取り除くことで、ライドの楽しさはもっともっと広がります。

「雨が降るかもしれないから」
「汗でボロボロになるのが嫌だから」

そんな理由で本革のロマンをあきらめていた方にこそ、CuirVeloの防水レザーバーテープの圧倒的な安心感と、手のひらに吸い付くような極上のフィット感を体感していただきたいと思います。

今年の夏は、タフで美しい防水レザーの相棒と一緒に、気兼ねなく、どこまでも続く道を駆け抜けてみませんか。

商品の詳細やカラーバリエーションなどは、オンラインストアにてご覧いただけます。ぜひ、あなたの愛車にぴったりの一本を見つけてください!