自転車競技には様々な種目があります。
ゴールまでのタイムを競う競技や、完走することを目的としたロングライド。
今回はロングライド競技の「ブルべ」について解説いたします。
ライトなものでは200km、ハードなものでは1,000kmを超えるコースまであるブルベも存在します。
本記事で、少しでもブルベに興味を持っていただければと思います。
ブルベとは?
ブルベ(Brevets)とは、ロングライドのサイクリングイベントの一種で、タイムや順位を競わずコースを完走することを目的としています。
ブルベはフランス語で認定を意味します。
日本では、Audax JAPAN(オダックスジャパン)によってブルベを統括されていますが、オダックスジャパン以外にもブルベを開催している団体もあるようです。
ブルベは、あらかじめ設定されたコースを走り、制限時間内にチェックポイント通過してゴールを目指します。距離は200kmや1400kmmと様々で、途中で休憩や宿泊することも可能です。
無人チェックポイントもあり、チェックポイント通過の証明にはコンビニや商店のレシートが用いられます。(BRM/AJ規則9条)。
ブルベの用語
ブルベには様々な組織や規定があり、それぞれ略称されることが多いため、初心者の方には中々分かりづらくなっています。
ACP (オダックス・クラブ・パリジャン)
1921年にパリで設立された、ブルベの認定権をもつ組織。
RM (ランドヌール・モンディオ)
ACPを中心とする世界組織。ACPに認可された国や地域が加盟しています。1,200km以上のブルベはこの組織が管轄しています。
AJ (オダックス・ジャパン)
日本の有志によって運営するRMの加盟組織。
BRM (ブルベ・ド・ランドヌール・モンディオ)
ACPによって規定されるブルベです。日本では一般的に、BRMがブルベとして扱われています。走行距離は200km、300km、400km、600km、1000kmとあり、それぞれ異なる制限時間が設けられています。
ブルベとランドナー
ロングライド向けの自転車であるランドナーは、ブルベが発祥と言われています。
スピードこそロードバイクには劣りますが、数100kmの舗装路や山道を安定して走るための設計が施されています。
太いタイヤは衝撃を抑え、そのタイヤを囲うフェンダーは泥や砂利を防いでくれます。
フロントやリア部分にはバッグを取り付け、ロングライドのための備えもすることができます。
そして、カンチブレーキやWギアなど古いパーツを使われていたりと、現代の自転車にはないクラシカルなパーツ構成とデザイン性を持っています。
ランドナーについて、下記のブログにて解説しています↓
まとめ
いかがでしたでしょうか?ブルベは少しニッチで大変なイベントですが、完走した時の達成感は計り知れません。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。