革製品の梅雨対策をしよう!|湿気や雨から革を守るお手入れ方法を伝授

革製品の梅雨対策をしよう!|湿気や雨から革を守るお手入れ方法を伝授

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web担当の東田です(/・ω・)/

春もすっかりと終わりを迎え、梅雨と夏が近づいてきましたね!
そんな雨の日が続く梅雨は革製品にとって大の天敵。ラグジュアリーな風合いを持ち、経年変化(エイジング)を楽しめる革製品ですが、水濡れや湿気に弱い素材です。動物由来の天然素材である革は、水分を含むと変形・変色・カビなどの原因になります。

知らず知らずのうちに革製品が劣化していた…なんてことを避けるためにも、革製品の湿気・水対策をしておきましょう。

本記事では、革製品を湿気や水分から守るお手入れの方法を伝授。

日々のお手入れを楽しみながら、革製品を大切に使っていきましょう!

 

革製品が湿気にさらされるとどうなる?

革は「呼吸をする素材」と呼ばれるほど高い吸湿性と放湿性を持つ素材です。
高湿度の環境では湿気を吸収しやすく、低湿度の空間では水分を放出しやすいため、カビや硬化など様々な劣化現象に見舞われる可能性があります。


カビ

革が水分を含むと、革に含まれる油分が浮き出るため、カビが発生することがあります。
表面にポツポツと浮き出て斑点のようになります。
カビは湿度70%以上の空間で発生しやすいとされています。

 

変形・硬化

革は湿気を吸収しやすく、放出しやすい素材です。革の繊維が水分を含み、乾燥する際に収縮することで硬化や変形する現象が発生することがあります。

 

色落ち・色移り

革への染色は通常、低温で行われるため染料の定着が弱くなります。
さらに加脂剤などによってさらに染色剤との結合が弱くなることで革の色落ちがしやすくなります。
また、湿気や汗の蒸れなどによって革の染料が溶け、摩擦による服への色移りも発生することがあります。
水分と摩擦が革の色移りを発生させるのです。

 

梅雨対策にやっておくべき予防策

カバンなどそこまで使用頻度の高くない革製品の保管方法や対策を伝授。
保管方法にも気を付けることで、よりよいエイジングを楽しむことができます。

 

防水スプレーを使う

雨予報の日は、前もって防水スプレーを使用しましょう。
防水スプレーには「フッ素系」と「シリコン系」の二種類あります。シリコン系の防水スプレーは革本来の通気性を損なう性質があるため、革製品にはフッ素系の防水スプレーがオススメです。

 

保管場所に気を付ける

多湿の空間で保存するのは避けましょう。湿気過ぎなく、乾燥しすぎないところで保管しましょう。革製品は湿度40~60%程度の空間で保管するが望ましいとされています。

 

袋に入れて保存する

不織布などある程度通気性のある袋に入れて、直射日光を避けた乾燥材と共に入れておくと、湿気予防になります。

 

新聞紙を入れる

型崩れ防止&湿気対策の為、カバンの中に新聞紙を入れて保管しましょう。
新聞紙は余分な湿気を吸い取ってくれるため、乾燥材に近い働をしてくれます。

 

雨や水に濡れてしまった時の対処法

急な雨や水をこぼしてしまった時の対処法も知っておきましょう。

乾いた布やタオルでふき取る

革製品が水に濡れた場合は、すぐに乾いた布やタオルでふき取りましょう。

水シミができた場合は

雨などでまばらに水シミが発生した場合は、あえて濡れたタオルで全体を水拭きすることでなじませます。その後乾いた布でふき取り、余分な水分を取り除きます。
その際、強くこすると革の拭き筋が出ることがあるため、優しくふき取りましょう。

 

陰干しをする

風通しが良く、直射日光が当たらない場所で乾燥させます。
中に乾いた布や新聞紙を入れることで型崩れを防ぎます。

 

保湿する

革が乾ききる前に、革専用のオイルで保湿します。
全体が軽くしっとりなるまで、塗りすぎないようにしましょう。

 

まとめ

雨が続くと「お気に入りのレザー製品が使えない…」とつい遠ざけてしまいがちですが、実は梅雨こそ、革製品を育てる季節でもあります。適切な対策とケアを行うことで、レザーはさらに味わい深く、艶やかに成長していきます。

バッグや財布を雨の日のコーディネートに取り入れながら、ケアも楽しむ。そんな革と過ごす梅雨を、CuirVeloと一緒に始めてみませんか?